フリーレント物件は、本当にお得なのか。メリット・デメリットを徹底解説

ワクワクたくさん、不動産。Work Full House(ワークフルハウス)賃貸チームです。

今回は、「家賃が無料になる? フリーレント物件とは」について詳しく解説していきます。

最近では、「フリーレント物件」というのが目につくようになりました。

しかし「フリーレントって?」「家賃が無料になるって怪しい…」と感じる方もいると思います。

この記事を最後まで読むと「フリーレントとは」「フリーレントの仕組み」について詳しく理解することができます。

目次

家賃が無料になる?フリーレント物件とは

フリーレント物件とは、一定期間だけ家賃が無料になる契約形態のことです。

基本的には1ヶ月程度が多いですが、物件によっては6ヶ月間無料になることもあります。

フリーレント物件は、2000年ごろから徐々に浸透していきました。

最近では、賃貸物件の検索サイトを利用すると多数の物件がヒットします。

フリーレント物件のお得さも同時に浸透してきており

例えば、賃料10万円の賃貸マンションを2年間(24ヶ月)借りた場合。

通常であれば10万円×24ヶ月で240万円の賃料の負担となります。

しかし、この物件が1ヶ月のフリーレント契約の場合、10万円×23ヶ月で230万円になるのです。

一般的に、賃貸物件を借りる際に悩むのは「初期費用の高さ」です。

特に、敷金・礼金の発生によって高くなりがちです。

また、状況によっては以前住んでいた部屋の家賃を二重に支払わなくてはいけない場合もあります。

そこで、フリーレント契約を結んで1ヶ月間、家賃を無料にすることで入居者がよく悩む初期費用負担を軽くすることができます。

フリーレント物件にすることで、大家さんにもメリットがあります。

それは「空き部屋を減らせる」ことです。

一般的に、空き部屋を減らしたいときは家賃を安くするしかありません。

しかし、その一部屋だけ家賃を安くしてしまうと、他の住民から苦情が来てしまう恐れもあります。

そのため、なかなか家賃を下げられず、結果空き部屋を減らすことができないのです。

しかし、フリーレントを採用することで「通常の家賃」のまま、お得な状態を提供出来るため、他入居者とのトラブルにもなりにくい募集方法なのです。

このように、借主様もお得で、大家さんにとっても家賃を下げずに、決まる確率が高くなるので都合が良い。それがフリーレントなのです。

フリーレント物件の確認・注意点

ここまで、メリットがあるフリーレント物件ですが、物件によっては、かなりの注意が必要な契約でもあります。

そこで、フリーレント物件の注意点と確認事項を解説していきます。

フリーレント期間

フリーレント契約期間は、物件によって違ってきます。

そのため、必ず「無料期間はいつまでなのか」を確認することが大切です。

違約金の発生

フリーレント物件の最大のメリットは、初期費用を抑えることができることです。

しかし、フリーレント期間が終了した直後に退去されてしまうと、大家さんにとってメリットがありません。

そこで、多くのフリーレント物件では「短期解約違約金」が設定されています。

「短期解約違約金」とは、フリーレント契約を結んだ際に「最低でもこの期間は住んでもらう」事を条件とし、住めなかった場合は「フリーレント期間相当分の賃料等を違約金として支払ってもらう」ことです。

一般的な違約金の設定金額は、部屋で生活した期間が半年間の場合だと賃料2カ月分。

1年未満だと、賃料1カ月分程度が多いですが、フリーレント期間に連動しているパターンも多いです。

この短期違約金を支払うことを考えると、無料で住めていたはずの家賃を結果的に支払うことになります。

あまりにも転勤が多い方は、フリーレント契約に向いていません。

更新月に注意すること

いい物件を見つけて、急いで契約してしまうと「入居月」と「契約月」を間違えてしまう可能性があります。

そのため、引越しをする際に更新月を勘違いして、多重の支払いになる可能性があります。

フリーレント契約をする際には、しっかりと更新月と契約月の確認をしましょう。

初期費用の一部がかかることも

共益費・管理費が家賃と別にかかる物件であれば、フリーレント期間も共益費・管理費の支払いが必要なので、事前に確認しておく必要があります。

また、物件によって前家賃の支払いが必要となるケースがあるので、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

家賃が適正なのか

フリーレント契約は、家賃が無料の期間がある分、家賃が高めに設定されている物件もあります。

長くその物件に住むことになれば、比較検討している物件よりも、総支払額が高くなる可能性も十分にあり得ます。

いろいろなサイトを見て、多くのフリーレント物件を比較して、家賃が適正なのか確認していくことが大切です。

以上が、フリーレント物件の確認・注意点でした。

フリーレント物件はメリットが多く感じますが、違約金など気をつけなくてはいけない箇所が数多くあります。

しっかりと、フリーレントについて調べてから、フリーレント物件を借りることがオススメです。

フリーレントをつけてもらうことはできるのか

最近では、ネットからさまざまな不動産を調べて問い合わせる事が出来ますし、空き家も増加傾向にあるため、「大家さん・不動産管理会社」よりも、入居希望者の方の方が、パワーバランスが強くなりがちです。そのため、条件交渉をすることがしやすくなっています。

では、フリーレントがついていない物件で、「フリーレントをつけてもらう」交渉はできるのでしょうか。

よく、初期費用を減額してもらえることやキャンペーンで安くなっていることがあります。しかし、なかなか大家さんに「敷金・礼金を安くできませんか?」と聞くのは勇気が入ります。

しかし、フリーレント契約ではフリーレントをつけてもらえるか聞きやすいのが現状です。

先述したとおり、フリーレントは、賃料を下げずに空き部屋を少なくするための募集方法になります。

そのため、大家さんにとってはフリーレントで決まるならメリットが大きいのです。

フリーレント契約ができそうな賃貸物件を見つけたら、『フリーレント、1カ月分だけでも付けられませんか?』と聞いてみてもいいかもしれません。

ただ、注意点としては「人気のある部屋では交渉しないほうがいい」ということです。

安く住みたいからと言って、やみくもに言ってしまうと大家さんや不動産管理会社に不快な思いをさせてしまいます。

きちんと常識の範囲内で交渉することで、フリーレントをつけてくれる物件に出会える可能性があります。

以上が、フリーレント物件の確認・注意点でした。

フリーレント契約で安くする他にも、サイトから申請することで安くなるキャンペーンや敷金・礼金なしの物件が数多くあります。

きちんと、いろいろな物件を吟味して、総額いくら安くなるのかを計算してからフリーレント契約を考えることがオススメです。

まとめ

以上が、「家賃が無料になる? フリーレント物件とは」でした。

フリーレント物件は、入居者や大家さん、不動産管理会社にとってもメリットがあります。

さまざまな物件と比較しつつ、初期費用を抑えながらいい物件探しをしていきましょう。

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